2012年11月19日月曜日

「弁当の日」講演会


11/15(木)
研修委員会主催による「弁当の日」の講演会が開催されました。


講師の竹下和男先生は、校長をしていた学校で弁当の日を始めたそもそものご本人で、弁当の日を始めた事によって起こった、子どもたちや親たちの変化を間近で見てきた方だけに、話の一つ一つが非常に説得力のあるものでした。

質問して挙手や回答を求めたりと、一方的な講演でなく、子どもたちと言葉のキャッチボールをしながら、90分もの長時間全く飽きさせない、会場が一体となった素晴らしい講演会でした。

初めは数人だった挙手も、終わる頃には、ほとんどの子どもたちが元気に手をあげていました。


講演の冒頭、乳がんにより33歳の若さで亡くなった母親が、自分の死後もわが子がしっかり生きていけるよう、5歳の娘に食事の大切さや料理のしかたを伝えていったというお話、「はなちゃんのみそ汁」についての映像を見て、子を持つ親たちは涙、涙。
また、子どもたちへも「映像を見て鼻の奥がツンとした人、目がうるうるした人」の問には、9割ほどの子どもが手を挙げ、「他校では通常1割にもみたないのに、人の悲しさやつらさを感じる力ができている子どもたちだ」とおほめの言葉をいただきました。

「母親が5ヵ月後に死んでしまうと分かったら何を教えてもらいたい?」「自炊できない大学生の食生活をみてどう思う?」と子どもたちの問題意識を高め、自分たちでできるかな?の思いには、たくさん実践例をあげ、背中を後押しする話をしていただきました。


たとえば、料理をして家族が喜んでくれる、そういう「人によろこんでもらう」体験を通じ、子どもたちは大人への階段を上っていくそうです。
「弁当の日」はそれを実践するための「しかけ」として大きな成果を上げています。
一方で、私たちの日常にこそそうした力を育む機会がありながら、ともすればその機会を見過ごしてしまったり、逆効果の事をしてしまっていたりはしないでしょうか。
子どもとの向き合い方や、子どもを「一人前に育てる」という事の意味を、改めて考えなおす機会としたいと感じました。


さて、昨年のこの講演をきっかけに、糠野目小学校でも今年から「弁当の日」の取り組みが始まりました。
初めてのことなので学校側でもいろいろとご苦労があるかと思います。大きな成果が上がるように、私たち保護者もできる限り協力をしていきたいと思います。


※関連書籍の販売も行われ、購入者には竹下先生が本にメッセージを書いてくれました。


以下、関連資料および関連動画を掲載しますのでご覧ください。

■講演会資料


■講演の最後に流れたYouTube動画
8才お姉ちゃんの弁当つくりと、4才「いちゃるくん」の朝食つくりの様子です。タイトルは「朝隊長いちゃるの活動報告2」。とてもたくましさを感じる映像です。
 

■「はなちゃんのみそ汁」のお話しについての動画。
(講演会で流れたものとは異なります)


<追伸>
放送日ははっきり分かりませんが、「金スマ」で「はなちゃんのみそ汁の話」が取り上げられるそうです。


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